妖怪
赤鬼 あかおに
多くの民話、伝承で悪の象徴として描かれる妖怪。地獄では亡者を責め苛む獄卒としても知られ人々は世を乱す異形の存在として恐れた。
それゆえ鬼を退治するほどの武勲を上げた者たちの名は後々まで語り継がれた。
例えば京都の一条戻橋では鬼の片腕を切り落とした武士の伝説が残されている。
毛羽毛現 けうけげん
全身毛むくじゃらで手足のない妖怪。希有希現とも呼ばれ、めったに見ることの無い珍しいものとされていた。
床下などの日当たりが悪くじめじめしたところを好み、棲みつかれた家では病人がでたりすることから
疫病神の一種という説もある。
唐傘 からかさ
打ち捨てられた傘が年月を経て変化したといわれる妖怪。同じように古い道具に魂が宿ったものを総じて付喪神と呼ぶが、その一種と考えられる。
一つ目一本足で飛び跳ね、赤い大きな舌を出して道行く人を驚かせるという逸話が
一般に伝わっているが、蛇の目傘を手に片足で飛び跳ね、赤い妖刀を振りかざすものもあったとかなかったとか。
小鬼 こおに
身の丈は小さいが額に角を持った小さな鬼。長い年月をかけて成長しいずれは巨体をもつ恐ろしい鬼になるといわれるが、
小鬼であっても生まれながらの性質の悪さで群れwなして人間や家畜に悪戯をしたり、
鬼の子分として悪事を手伝ったとされる。
雪女 ゆきおんな
装束に長い黒髪、透き通るほどに白い肌とい美しい姿をした妖怪。雪女に息を吹きかけられると、凍り付いて死んでしまうという伝承が、雪国には多く残っており
人々に恐れられる。
消える際には、溶けて水になったり、白い霧と化し去るという文献もあり、
美しくも儚い雪のような様を連想させる。
河童 かっぱ
川や沼に生息するとされる全国各地に伝承の残る妖怪。全身緑色で背中には甲羅を背負い、頭頂部には皿がある。
泳ぎが得意で、水辺を通りかかる人や家畜を水中に引き込み溺れさせたり尻子玉を抜くといわれた。
その一方では悪戯はするが害は無く、人々に親しまれたという河童も存在したという言い伝えがある。
海坊主 うみぼうず
荒れ狂う海に現れる、光る眼を持った大きな黒い坊主頭の姿をした妖怪。高波に紛れ船に近づき海の底に沈めるという。
巨大な触手で船から引き摺り降ろさる前に、刀でその足を斬り落とす必要がある。
餓鬼 がき
地獄で飢えと喉の渇きに永久に苦しめられる亡者が現世に迷い出たもの。体は痩せ細り、腹だけが丸く膨らんだ姿で食物を求めて卑しく這い回る。
生前に強欲の限りを尽くした人間が餓鬼道に堕ち餓鬼となるとされ、
現世においても食物を貪るように食べる子供に対する蔑称としてその名は広く行き渡っている。
大蝦蟇 おおがま
人程の大きさをした大きな蝦蟇。大小様々な説があるが、一説によると、約8尺もの大きさのものもいるという。
山道を通りかかる人や家畜に、毒の粘液を吐きかけ捕食するという。
またこの蝦蟇が流す油は、傷薬として効能があり、江戸では軟膏として広く売られる様が目立つという。
鉄砲隊 てっぽうたい
志半ばで果てた兵が妖怪と化した姿。この世に対する怨念に囚われ、終わること無き戦いを続けるという。
烏天狗 からすてんぐ
深山幽谷に現れるという伝説上の生物。山伏装束に一本歯の高下駄、クチバシを備え、黒い翼で自由に空を飛ぶと伝えられている。
神通力を持つといわれ、怪音、突風、震動、火の玉など山中で起こる数々の怪現象は天狗の仕業とされてきた。
鼻の長い大天狗と比較して小天狗と呼ぶ地域もある。
亡霊 ぼうれい
強い恨みや願いを残して死んだ人間の霊魂が成仏できずに現世に残留しているもの。生前の怨念により人を呪ったり取り憑き無念を晴らそうとすることもあり、多くの怪談が残されている。
江戸時代には虐げられた女性の亡霊による会談が数多く創作され、亡霊といえば女性という印象を強める事となった。
凧忍者 たこにんじゃ
凧を操り空を自在に飛び交う忍び。空高くから獲物を狙い、手裏剣や爆弾を投げ激しい攻撃を繰り出す。
落ち武者 おちむしゃ
合戦場で散った武士が、肉体を失ってもなお血の染み付いた鎧をまとって現世に留まる怨霊。戦に敗れた無念から修羅となる者のほかに、忠信を貫き主君の盾となり剣となるために
現世にもどる者もいるが、その姿は侍の魂そのものである。
ぬっぺぼう
ぬっぺほふ とも ぬっぺらぼう とも呼ばれる妖怪で腐肉の塊のような姿をしている。死肉が化けて生まれた妖怪と言われており詳しくは何もわかっていない。
意味も無く現れては肉片を撒き散らすことがある。
毒蛾 どくが
天に繋がる雲海に潜む蛾。下界からの侵入者を拒むように毒を撒き散らす。この毒蛾は罪人の生まれ変わった姿とも言われ、その罪がため、浮世と天界の狭間を漂い続ける。
さざえ鬼 さざえおに
30年の歳月を経たさざえに怨霊が宿り、鬼と化した姿。一見は普通のさざえと違い無いが漁師が迂闊に手を出そうものなら、
瞬く間に貝殻から現れた豪腕に掴まれ、海に引き摺り落とされるという。
牛頭・馬頭 ごず・めず
落ちた亡者を責めさいなむ地獄番人。その名の通り、牛と馬の頭をした獄卒である。2体は共に行動し、罪人を見つけてはひたすらに苦しめ続けるという。
- 最終更新:2009-05-19 23:09:47
